山口大学医学部 医学教育総合電子システム「eyume2017」electronic system Yamaguchi University Medical Education

カリキュラム

全体概要

山口大学 医学部 医学科の専門教育カリキュラムは、従来の基礎医学/臨床医学の二分法を基盤医学/展開医学に改変し、また従来の学問体系別の「○×学」を解体し、主に臓器別・疾患別に統合再編成したコース・ユニット制を採用しました。

また、山口大学のカリキュラムは次のような特徴も備えています。

一般入学者の2〜6年次の主として専門教育を学ぶ期間(なお、1年次は唯一の専門教育科目である「医学入門」の他は共通教育科目を学びます)は、下の表のように大きく分けて4つの時期に区分することができます。以下、学年順に各時期の概要を示していきたいと思います。

専門カリキュラム全体構成

  基盤医学系科目 展開医学系科目
phase 基盤系phase1 基盤系phase2 展開系phase1 展開系phase2
主内容 基礎医学系科目
基礎医学系実習
重点統合コース
自己開発コース
修学論文テュートリアル
特別専門講義
展開医学系科目
展開医学系テュートリアル
臨床実習
一般入学 2年前期〜3年前期 3年前期〜3年後期2 4年前期〜4年後期2 5年前期〜6年後期
学士編入学 3年前期〜4年前期 4年前期〜4年後期2 5年前期〜6年後期1
前期  :4月〜7月
後期1 :9月末〜12月
後期2 :1月〜3月頭
0. 医学入門(一般入学:1年前期)

 医学・医療(福祉)の現場に様々な実習・見学を通じて慣れ親しむと共に、医療者としての再動機づけを行います。さらに、その体験を文章化することを通じて、論理的に文章を組み立て、表現する能力の向上をはかります。

第1期:基盤医学系科目phase 1

 講義、実習、ならびに少人数グループ演習により、医学全体の基盤となる学問領域を系統的に習得します。特徴は、従来の学問体系別の講義にかえて、臓器・系統別に編成されたコース・ユニット制にもとづくカリキュラムを実施している点です。それぞれの講義ユニットは、1〜3週間の中に連続的に組み込まれ、ユニット試験で仕上げとなります。並行して、講義に対応した解剖系、生理系、生化学系、病理系等の実習が組み込まれ、より深い理解ができるよう工夫されています。その後、社会医学系の講義・実習のユニットにおいて社会と健康や医療倫理、疾患の予防を学習します。最後に、重点統合コースが実施され、学問体系を超えた重点領域のテーマについて幅広く演習を行うことで、医学の深さと広がりを理解できます。

第2期:基盤医学系科目phase 2(高度自己修学コース)

 この時期は、山口大学独自の高度自己修学コースの3つのユニットから構成されています。自己開発コースでは、学内の研究室が提案したカリキュラムに参加する、あるいは学生自身が提案したカリキュラムでの活動を通じて、研究者や医療従事者、あるいは社会と深くかかわりながら、高い倫理性を身につけるとともに、自分自身の知識、技術や態度を客観的に評価し、その向上に向けた努力をする能力を養います。修学論文テュートリアルではその活動を論理的に理解し、論文としてまとめます。さらに、特別専門講義では、医学・生命科学の先端分野に触れ、学術的視野を広めます。本コースにおいて、医学を深く理解するのみでなく、人々の健康と疾病の問題に対して幅広い学術的視野を持った創造的で豊かな人間性を養うよう工夫されています。
※なお、学士編入学の学生は、高度自己修学コースに相当する内容を既卒学部において修めておりますので、第2期の内容を履修しません。

第3期:展開医学系科目phase 1

 従来の臨床医学の各専門分野に相当する内容を臓器・疾患別に再編されたユニット講義によって系統的に学びます。基盤医学系科目で習得した知識と論理的な思考を基礎にして、ヒトの疾病についてより総合的な理解をめざします。さらに、法医学等の社会医学系科目も履修します。総合診療症候学や医療安全学など実践的なユニットにも配慮してあります。また、1〜2週間単位のユニット講義の間に、展開医学系テュートリアルが1週間(計11週間)配置されているのも特徴です。このテュートリアルでは、具体的な症例をもとにして、少人数グループで問題解決型の自学自習を行います。各グループにテュータ(指導教官)がつき、臨床の症例に対して、分子レベルでの病態から治療まで、深くて広い理解ができるよう工夫されています。

第4期:展開医学系科目phase 2(臨床実習)

 第3期で学習した知識を応用し、診療参加型の臨床実習を通して臨床推論法・技能・態度などを実践的に身に付けることを目標とします。5年生では、少人数グループで附属病院の全ての診療科・診療部を原則2週間ずつローテートします。さらに、6年生では4週間をひとつの単位として、3つの診療科を選択してより実践的な実習を行います。この期間には、附属病院に加えて、教育関連病院で実習を受けることもできます。診療チームの一員として、自ら医療面接や身体診察、基本的検査によって情報を収集し、それを総合して問題点を抽出し、解決に向けて診断や治療の計画を立案、実行することを学びます。患者や家族を前にして、指導に関わる医師や看護スタッフ等、医師や医師以外の医療職との関わりの中で、医師としての態度やチーム医療を学ぶことも重要です。
※基盤医学系科目から展開医学系科目に進む際には「基盤系統一試験」に合格することが必要です。また、展開医学系科目第3期から第4期に進む際には全国共通の「共用試験(CBT & OSCE)」に合格する必要があります。さらに、すべてのカリキュラムの修了後に「卒業統一試験」が実施されます。

[参考]

専門科目の学年配当