ユニット概要
Unit

A-1-3-*-*

豊かな人間性と生命の尊厳についての深い認識を有し、人の命と健康を守る医師としての職責を自覚する。

A-3-1-*-*

統合された知識、技能、態度に基づき、患者の立場を尊重しながら、全身を総合的に診療するための実践的能力を獲得する。

A-4-1-*-*

医療内容を分かりやすく説明する等、患者やその家族との対話を通じて、良好な人間関係を築くためのコミュニケーション能力を有する。

A-4-2-*-*

患者と医師の良好な関係を築くために、患者の個別的背景を理解し、問題点を把握する能力を獲得する。

A-5-1-*-*

医療チームの構成員として、相互の尊重のもとに適切な行動をとるとともに、後輩等に対する指導を行う。

A-6-1-*-*

医療上の事故等（インシデントを含む）や医療関連感染症（院内感染を含む）等は日常的に起こる可能性があることを認識し、過去の事例に学び、事故を防止して患者の安全性確保を最優先することにより、信頼される医療を提供しなければならないことを理解する。

B-1-6-*-*

社会と健康・疾病との関係を理解し、個体及び集団をとりまく環境諸要因の変化による個人の健康と社会生活への影響について学ぶ。

B-2-2-*-*

診療情報の利用方法、情報管理とプライバシー保護について学ぶ。

C-4-4-*-*

循環障害、臓器不全の病因と病態を理解する。

C-4-5-*-*

炎症の概念と感染症との関係、またそれらの治癒過程を理解する。

D-1-*-*-*

血液・造血器・リンパ系の構造と機能を理解し、主な疾患の病因、病態生理、症候、診断と治療を学ぶ。

E-5-*-*-*

中毒と環境要因によって生じる疾患の病態生理を理解し、症候、診断と治療を学ぶ。

F-2-5-*-*

放射線等による診断と治療の基本を学ぶ。

F-2-7-*-*

超音波機器の原理とそれによる診断と治療の基本を学ぶ。

F-2-9-*-*

外科的治療と周術期管理の基本を学ぶ。

F-2-12-*-*

医療機器と人工臓器の基本を学ぶ。

F-2-13-*-*

輸血と移植の基本を学ぶ。

▲ねらい番号を閉じる

A-1-3-*-1

①診療参加型臨床実習において患者やその家族と信頼関係を築くことができる。

A-1-3-*-2

②患者やその家族のもつ価値観や社会的背景が多様であり得ることを認識し、そのいずれにも柔軟に対応できる。

A-1-3-*-3

③医師が患者に最も適した医療を勧めなければならない理由を説明できる。

A-1-3-*-4

④医師には能力と環境により診断と治療の限界があることを説明できる。

A-3-1-*-1

①病歴（主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活歴、社会歴・職業歴、システムレビュー等）を適切に聴取するとともに患者との良好な関係を構築し、必要に応じて患者教育を行える。

A-3-1-*-2

②網羅的に系統立てて適切な順序で効率的な身体診察を行える。異常所見を認識・記録し、適切な鑑別診断が行える。

A-3-1-*-4

④診療録（カルテ）についての基本的な知識を修得し、問題志向型医療記録(problem-oriented medical record<POMR>)形式で診療録を作成し、必要に応じて医療文書を作成できる。

A-4-1-*-1

①コミュニケーションの方法と技能（言語的と非言語的）を説明し、コミュニケーションが態度あるいは行動に及ぼす影響を概説できる。

A-4-1-*-2

②コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。

A-4-1-*-3

③患者・家族の話を傾聴し、共感することができる。

A-4-2-*-1

①患者と家族の精神的・身体的苦痛に十分配慮できる。

A-4-2-*-2

②患者に分かりやすい言葉で説明できる。

A-4-2-*-3

③患者の心理的及び社会的背景や自立した生活を送るための課題を把握し、抱える問題点を抽出・整理できる。

A-4-2-*-4

④医療行為が患者と医師の契約的な信頼関係に基づいていることを説明できる。

A-4-2-*-5

⑤患者の要望（診察・転医・紹介）への対処の仕方を説明できる。

A-4-2-*-6

⑥患者のプライバシーに配慮できる。

A-4-2-*-7

⑦患者情報の守秘義務と患者等への情報提供の重要性を理解し、適切な取扱いができる。

A-5-1-*-1

①チーム医療の意義を説明できる。

A-5-1-*-2

②医療チームの構成や各構成員（医師、歯科医師、薬剤師、看護師、その他の医療職）の役割分担と連携・責任体制を説明し、チームの一員として参加できる。

A-5-1-*-3

③自分の能力の限界を認識し、必要に応じて他の医療従事者に援助を求めることができる。

A-5-1-*-4

④保健、医療、福祉と介護のチーム連携における医師の役割を説明できる。

A-6-1-*-1

①実際の医療には、多職種が多段階の医療業務内容に関与していることを具体的に説明できる。

A-6-1-*-3

③医療現場における報告・連絡・相談と記録の重要性や、診療録（カルテ）改竄の違法性を説明できる。

B-1-6-*-4

④各ライフステージの健康問題（母子保健、学校保健、産業保健、成人・高齢者保健）を説明できる。

B-2-2-*-1

①診療録（カルテ）に関する基本的な知識（診療録の管理と保存（電子カルテを含む）、診療録の内容、診療情報の開示、プライバシー保護、セキュリティー、問題志向型医療記録<POMR>、主観的所見、客観的所見、評価、計画(subjective, objective, assessment, plan <SOAP>)）を説明でき、実際に作成できる。

B-2-2-*-2

②診療に関する諸記録（処方箋、入院診療計画書、検査・画像・手術の記録、退院時要約）を説明できる。

B-2-2-*-3

③診断書、検案書、証明書（診断書、出生証明書、死産証書、死胎検案書、死亡診断書、死体検案書）を説明できる。

C-4-4-*-1

①血行障害（阻血、虚血、充血、うっ血、出血）の違いとそれぞれの病因と病態を説明できる。

C-4-4-*-2

②梗塞（血栓、塞栓）の種類と病態を説明できる。

C-4-4-*-3

③ショック（血流分布異常性ショック（アナフィラキシー、感染性（敗血症性）、神経原性）、循環血液量減少性ショック（出血性、体液喪失）、心原性ショック（心筋性、機械性、不整脈）、閉塞性ショック（心タンポナーデ、肺塞栓症、緊張性気胸））を説明できる。

C-4-4-*-4

④血圧異常（高血圧、低血圧）を説明できる。

C-4-4-*-5

⑤臓器不全（多臓器不全、多臓器障害(multiple organ dysfunction syndrome <MODS>)）を説明できる。

C-4-5-*-1

①炎症の定義を説明できる。

C-4-5-*-2

②炎症の分類、組織形態学的変化と経時的変化（局所的変化と全身的変化）を説明できる。

C-4-5-*-3

③感染症による炎症性変化を説明できる。

C-4-5-*-4

④創傷の治癒過程を概説できる。

D-1-4-2-1

①出血傾向の病因、病態、症候と診断を説明できる。

D-1-4-2-4

④播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation <DIC>)の基礎疾患、病態、診断と治療を説明できる。

E-5-3-3-1

①熱傷面積（９の法則）と深(達)度から熱傷の重症度を説明できる。

E-5-3-3-2

②熱傷の治療方針を概説できる。

F-2-5-*-1

①エックス線撮影、コンピュータ断層撮影<CT>、磁気共鳴画像法<MRI>と核医学検査の原理を説明できる。

F-2-5-*-2

②エックス線撮影、コンピュータ断層撮影<CT>、磁気共鳴画像法<MRI>と核医学検査の読影の基本を説明できる。

F-2-5-*-4

④放射線診断・治療による利益と不利益を説明できる。

F-2-7-*-1

①超音波機器の種類と原理を説明できる。

F-2-7-*-2

②超音波検査法の種類を列挙し、概説できる。

F-2-7-*-3

③主な疾患、病態のエコー像を概説できる。

F-2-7-*-4

④超音波を用いる治療を概説できる。

F-2-7-*-5

⑤超音波の生体作用と安全性を説明できる。

F-2-9-1-1

①清潔の概念と必要性を説明できる。

F-2-9-1-2

②手洗いの意味と手技を説明できる。

F-2-9-1-3

③ガウンテクニックの必要性と手技を説明できる。

F-2-9-1-4

④創傷治癒のメカニズムを説明できる。

F-2-9-1-5

⑤消毒の意味と方法を説明でき、被覆材の種類と適応、効果を説明できる。

F-2-9-1-6

⑥外科的治療の適応と合併症を説明できる。

F-2-9-2-1

①手術の危険因子を列挙し、その対応の基本を説明できる。

F-2-9-2-2

②基本的バイタルサイン（体温、呼吸、脈拍、血圧）の意義とモニターの方法を説明できる。

F-2-9-2-3

③主な術後合併症を列挙し、その予防の基本を説明できる。

F-2-9-2-4

④手術に関するインフォームド・コンセントの注意点を列挙できる。

F-2-9-2-5

⑤周術期管理における事前のリスク評価を説明できる。

F-2-9-2-6

⑥周術期における主な薬剤の服薬管理（継続、中止等）の必要性とそれに伴うリスクの基本を説明できる。

F-2-9-2-7

⑦周術期管理における輸液・輸血の基本を説明できる。

F-2-9-2-8

⑧術後痛の管理を説明できる。

F-2-9-2-9

⑨術後回復室の役割を概説できる。

F-2-9-2-10

⑩集中治療室の役割を概説できる。

F-2-12-*-1

①主な医療機器の種類と原理を概説できる。

F-2-12-*-2

②主な人工臓器の種類と原理を概説できる。

F-2-13-*-1

①血液製剤及び血漿分画製剤の種類と適応を説明できる。

F-2-13-*-2

②血液型(ABO、RhD)検査、血液交差適合（クロスマッチ）試験、不規則抗体検査を説明できる。

F-2-13-*-3

③輸血副反応、輸血使用記録保管義務、不適合輸血の防止手順を説明できる。

F-2-13-*-4

④輸血の適正使用、成分輸血、自己血輸血、緊急時の輸血を説明できる。

F-2-13-*-5

⑤臓器移植、造血幹細胞移植の種類と適応を説明できる。

F-2-13-*-6

⑥移植と組織適合性の関係を説明できる。

F-2-13-*-7

⑦移植後の拒絶反応、移植片対宿主病の病態生理と発症時の対応を説明できる。

F-2-13-*-8

⑧免疫抑制薬の種類、適応と副作用を説明できる。

F-3-1-*-1

①基本的診療知識に基づき、症例に関する情報を収集・分析できる。

F-3-1-*-2

②得られた情報を基に、その症例の問題点を抽出できる。

F-3-2-*-2

②医療面接における基本的コミュニケーション技法を用いることができる。

F-3-2-*-3

③病歴（主訴、現病歴、常用薬、アレルギー歴、既往歴、家族歴、嗜好、生活習慣、社会歴・職業歴、生活環境、家庭環境、海外渡航歴、システムレビュー）を聴き取り、情報を取捨選択し整理できる。

F-3-5-1-1

①患者の立場を尊重し、信頼を得ることができる。

F-3-5-1-3

③患者のプライバシー、羞恥心、苦痛に配慮し、個人情報等を守秘できる。

F-3-5-1-5

⑤身だしなみ、言葉遣い及び態度等に気を配ることができる。

F-3-5-2-7

⑦全身の外観（体型、栄養、姿勢、歩行、顔貌、皮膚、発声）を評価できる。

F-3-6-3-1

①無菌操作を実施できる。

F-3-6-3-2

②手術や手技のための手洗いができる。

F-3-6-3-3

③手術室におけるガウンテクニックができる。

F-3-6-4-1

①緊急性の高い状況かどうかをある程度判断できるようになる。

F-3-6-4-2

②一次救命処置を実施できる。

▲コアカリ番号を閉じる

　臨床医学の学習を開始するにあたり、医師の使命である病気の発見や治療あるいは予防の手順を理解するために、内科領域における主要疾患の診療や診断・治療のプロセス、患者中心の医療の基本となる問題志向型診療計画や記録法、検体検査と画像診断および外科治療の基本事項について学ぶ。

▲旧一般学習目標（GIO）を閉じる