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ユニット概要
Unit

コース

内臓器官病態学

ユニット

呼吸器病態系

目標

1.主題

1.呼吸器系疾患の検査と病態を理解する。
2.肺の悪性腫瘍の診断と集学的治療方針を習得する。
3.呼吸器系の画像診断検査と理解し画像診断ができるようになる。
4.心血管と肺の関係を理解し肺動脈性疾患の病態を理解できるようになる。
5.呼吸器疾患の外科的手術適応となる症例を判断できるようになる。

2.到達目標

1.呼吸機能検査の原理と呼吸機能検査の結果の解釈ができる。
2.肺癌の集学的治療を説明できる。
3.呼吸不全、人工呼吸器管理について述べることができる。
4.肺高血圧症や肺血栓塞栓症について述べることができる。
5.呼吸器内視鏡検査やインターベンション治療を理解することができる。
6.閉塞性障害、拘束性障害の病態生理を理解しこれらを呈する代表的疾患を説明できる。
7.肺移植の適応とその合併症について述べることができる。

3.担当教員の実務経験

4.ねらい（H28コアカリ等対応）

▼ねらい番号を表示

5．学修目標（H28コアカリ等対応）

▼コアカリ番号を表示

B-1-6-*-3: ③仕事と健康、環境と適応、生体環境系、病因と保健行動、環境基準と環境影響評価、公害と環境保全が健康と生活に与える影響を概説できる。
C-3-2-4-5: ⑤癌免疫に関わる細胞性機序を概説できる。
D-6-1-*-1: ①気道の構造、肺葉・肺区域と肺門の構造を説明できる。
D-6-1-*-2: ②肺循環と体循環の違いを説明できる。
D-6-1-*-3: ③縦隔と胸膜腔の構造を説明できる。
D-6-1-*-4: ④呼吸筋と呼吸運動の機序を説明できる。
D-6-1-*-5: ⑤肺気量分画、換気、死腔（換気力学（胸腔内圧、肺コンプライアンス、抵抗、クロージングボリューム(closing volume)））を説明できる。
D-6-1-*-6: ⑥肺胞におけるガス交換と血流の関係を説明できる。
D-6-1-*-7: ⑦肺の換気と血流（換気血流比）が動脈血ガスにおよぼす影響（肺胞気-動脈血酸素分圧較差(alveolar-arterial oxygen difference <A-aDO2>)）を説明できる。
D-6-1-*-8: ⑧呼吸中枢を介する呼吸調節の機序を説明できる。
D-6-1-*-9: ⑨血液による酸素と二酸化炭素の運搬の仕組みを説明できる。
D-6-2-*-1: ①単純エックス線撮影、コンピュータ断層撮影<CT>、磁気共鳴画像法<MRI>、及び核医学検査（ポジトロン断層法(positron emission tomography <PET>)検査を含む）等の画像検査の意義を説明できる。
D-6-2-*-2: ②気管支内視鏡検査の意義を説明できる。
D-6-2-*-3: ③喀痰検査（喀痰細胞診、喀痰培養）の意義を説明できる。
D-6-3-1-1: ①喘鳴の発生機序と原因疾患を説明できる。
D-6-4-1-1: ①呼吸不全の定義、分類、病態生理と主な病因を説明できる。
D-6-4-1-2: ②低酸素血症と高二酸化炭素血症の病因、分類と診断を説明し、治療を概説できる。
D-6-4-2-5: ⑤誤嚥性肺炎の発生機序とその予防法を説明できる。
D-6-4-2-7: ⑦肺化膿症と膿胸を概説できる。
D-6-4-3-1: ①慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease <COPD>)の病因を列挙できる。
D-6-4-3-2: ②慢性閉塞性肺疾患<COPD>の病因、診断、治療、呼吸器リハビリテーションを説明できる。
D-6-4-3-3: ③気管支喘息（小児喘息を含む）の病態生理、診断と治療を説明できる。
D-6-4-3-4: ④間質性肺炎（特発性、膠原病及び血管炎関連性）の病態、診断と治療を説明できる。
D-6-4-3-5: ⑤びまん性汎細気管支炎を概説できる。
D-6-4-3-6: ⑥放射線肺炎を概説できる。
D-6-4-3-7: ⑦じん肺症（珪肺(silicosis)、石綿肺(asbestosis)）を概説できる。
D-6-4-4-1: ①肺性心の病因、診断と治療を説明できる。
D-6-4-4-2: ②急性呼吸促(窮)迫症候群(acute respiratory distress syndrome <ARDS>)の病因、症候と治療を説明できる。
D-6-4-4-3: ③肺血栓塞栓症の病因、診断と治療を説明できる。
D-6-4-4-4: ④肺高血圧症を概説できる。
D-6-4-5-1: ①過敏性肺炎の病因、症候と診断を説明できる。
D-6-4-5-2: ②サルコイドーシスの症候、診断と治療を説明できる。
D-6-4-5-3: ③好酸球性肺炎を概説できる。
D-6-4-5-4: ④薬剤性肺炎を概説できる。
D-6-4-6-2: ②睡眠時無呼吸症候群を概説できる。
D-6-4-6-3: ③肺胞低換気症候群を概説できる。
D-6-4-7-1: ①気管支拡張症の症候、診断と治療を説明できる。
D-6-4-7-2: ②無気肺の病因と診断を説明できる。
D-6-4-7-4: ④肺リンパ脈管筋腫症を概説できる。
D-6-4-7-5: ⑤肺胞タンパク症を概説できる。
D-6-4-8-1: ①胸膜炎の病因、症候、診断と治療を説明できる。
D-6-4-8-2: ②気胸（自然気胸、緊張性気胸、外傷性気胸）の病因、症候、診断と治療を説明できる。
D-6-4-8-4: ④胸膜生検の適応を説明できる。
D-6-4-9-1: ①肺癌の組織型、病期分類、病理所見、診断、治療を説明できる。
D-6-4-9-2: ②転移性肺腫瘍の診断と治療を説明できる。
D-6-4-9-3: ③縦隔腫瘍の種類を列挙し、診断と治療を説明できる。
D-6-4-9-4: ④胸膜中皮腫の病因、診断、治療を概説できる。
E-2-4-1-8: ⑧サイトメガロウイルス<CMV>感染症を説明できる。
E-2-4-3-2: ②ニューモシスチス肺炎の症候と診断と治療を説明できる。
E-3-2-*-2: ②腫瘍の画像所見や診断を説明できる。
E-3-3-*-1: ①腫瘍の集学的治療を概説できる。
E-3-3-*-3: ③腫瘍の放射線療法を概説できる。
E-3-3-*-4: ④腫瘍の薬物療法（殺細胞性抗癌薬、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬）を概説できる。
E-3-3-*-5: ⑤腫瘍の生物学的療法を概説できる。
E-3-3-*-6: ⑥腫瘍における支持療法を概説できる。
E-3-3-*-7: ⑦腫瘍における緩和ケアを概説できる。
E-3-4-*-1: ①腫瘍の診療におけるチーム医療を概説できる。
E-3-4-*-2: ②腫瘍の診療における生命倫理（バイオエシックス）を概説できる。
E-4-1-*-1: ①自己抗体の種類と臨床的意義を説明できる。
E-4-3-1-1: ①膠原病と自己免疫疾患を概説し、その種類を列挙できる。
E-4-3-2-2: ②関節リウマチの関節外症状を説明できる。
E-4-3-4-2: ②皮膚筋炎・多発性筋炎の症候、診断、治療及び合併症（間質性肺炎、悪性腫瘍）を説明できる。
E-4-3-6-1: ①主要な全身性アレルギー性疾患の分類と特徴を概説できる。
F-1-13-*-1: ①咳・痰の原因と病態生理を説明できる。
F-1-13-*-2: ②咳・痰をきたす疾患(群)を列挙し、診断の要点を説明できる。
F-1-13-*-3: ③咳・痰がある患者の治療の要点を説明し、専門的治療が必要な状態を概説できる。
F-1-14-*-1: ①血痰・喀血の原因と病態生理を説明できる。
F-1-14-*-2: ②血痰・喀血をきたす疾患(群)を列挙し、診断の要点を説明できる。
F-1-14-*-3: ③血痰・喀血がある患者の治療の要点を説明し、専門的治療が必要な状態を概説できる。
F-1-15-*-1: ①呼吸困難の原因と病態生理を説明できる。
F-1-15-*-2: ②呼吸困難をきたす疾患(群)を列挙し、診断の要点を説明できる。
F-1-15-*-3: ③呼吸困難がある患者の治療の要点を説明し、専門的治療が必要な状態を概説できる。
F-2-3-*-12: ⑫生体機能検査（心電図、心臓機能検査、呼吸機能検査、超音波検査、内分泌・代謝機能検査、脳波検査、針筋電図検査、末梢神経伝導検査）の目的と適応を説明し、結果を解釈できる。
F-2-3-*-15: ⑮脳脊髄液・胸水・腹水検査の目的と適応を説明し、結果を解釈できる。
F-2-6-*-1: ①内視鏡機器の種類と原理を説明できる。
F-2-6-*-2: ②内視鏡検査法の種類を列挙し、概説できる。
F-2-6-*-3: ③内視鏡を用いる治療を概説できる。
F-2-12-*-1: ①主な医療機器の種類と原理を概説できる。
Y-1-1-*-7: 7)呼吸器系の基本的な構造と機能について説明できる。

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6.旧一般学習目標（GIO）

▼旧一般学習目標（GIO）を表示

方略（LS）

1．ユニット構成

日付昇順で表示

試験

項目	年月日曜日時限	内容	担当者	場所	コアカリ番号
	2023年1月30日（月） 1・2時限（3年）	筆記試験	枝國信貴	第3講義室

講義

授業ID	回	年月日曜日時限	講義内容	担当者	場所	コアカリ番号
k0413592100	20	2023年1月26日（木） 3・4時限（3年）	呼吸器疾患と緩和ケア	大畑秀一郎	第3講義室	E-3-3--7,E-3-4--1,E-3-4-*-2
k0413592000	19	2023年1月26日（木） 1・2時限（3年）	胸膜、縦隔の腫瘍性疾患	青江啓介	第3講義室	D-6-4-8-4,E-3-3--1,E-3-3--3,E-3-3--4,E-3-3--5,E-3-3--6,E-3-3--7
k0413592300	18	2023年1月25日（水） 3・4時限（3年）	胸郭内感染症の外科治療	上田和弘	第3講義室	D-6-1--1,D-6-1--3,D-6-1-*-4,D-6-4-2-7,D-6-4-8-1,D-6-4-8-2
k0413592200	17	2023年1月25日（水） 1・2時限（3年）	胸部悪性腫瘍の外科治療	田中俊樹	第3講義室	D-6-4-9-1,D-6-4-9-2,D-6-4-9-3,D-6-4-9-4
k0413591800	16	2023年1月24日（火） 3・4時限（3年）	肺癌の診断と治療(2)	亀井治人	第3講義室	D-6-4-9-1,D-6-4-9-2,E-3-2--2,E-3-3--1
k0413591900	15	2023年1月24日（火） 1・2時限（3年）	肺癌の診断と治療(1)	亀井治人	第3講義室	C-3-2-4-5,D-6-4-9-1,E-3-2-*-2
k0413591300	14	2023年1月23日（月） 5・6時限（3年）	職業性肺疾患	小畑秀登	第3講義室	B-1-6-*-3,D-6-4-3-4,D-6-4-3-7
k0413591500	13	2023年1月20日（金） 5・6時限（3年）	膠原病と肺障害	大石景士	第3講義室	D-6-4-3-4,D-6-4-4-1,D-6-4-4-4,E-2-4-1-8,E-2-4-3-2,E-4-1-*-1,E-4-3-1-1,E-4-3-2-2,E-4-3-4-2
k0413591700	12	2023年1月17日（火） 3・4時限（3年）	間質性肺疾患の診断と治療(2)	浅見麻紀	第3講義室	D-6-4-3-6,D-6-4-5-1,D-6-4-5-2,D-6-4-5-3,D-6-4-5-4,D-6-4-7-5
k0413591600	11	2023年1月17日（火） 1・2時限（3年）	間質性肺疾患の診断と治療(1)	浅見麻紀	第3講義室	D-6-4-3-4
k0413591200	10	2023年1月16日（月） 3・4時限（3年）	COPDとその他の閉塞性肺疾患	松永和人	第3講義室	D-6-4-3-1,D-6-4-3-2,D-6-4-4-1,D-6-4-4-4
k0413591100	9	2023年1月16日（月） 1・2時限（3年）	気管支喘息と関連疾患	松永和人	第3講義室	D-6-3-1-1,D-6-4-3-3,E-4-3-6-1
k0413590800	8	2023年1月13日（金） 3・4時限（3年）	睡眠関連呼吸障害	山路義和	第3講義室	D-6-1-*-8,D-6-4-6-2,D-6-4-6-3
k0413590400	7	2023年1月13日（金） 1・2時限（3年）	呼吸器内視鏡	枝國信貴	第3講義室	D-6-2--2,D-6-4-7-2,F-2-6--1,F-2-6--2,F-2-6--3,F-2-12-*-1
k0413590900	6	2023年1月12日（木） 3・4時限（3年）	胸部画像診断	小林大河	第3講義室	D-6-2--1,D-6-4-3-5,D-6-4-4-1,D-6-4-4-2,D-6-4-4-3,D-6-4-7-1,D-6-4-7-2,D-6-4-7-4,D-6-4-7-5,D-6-4-8-2,E-3-2--2
k0413590700	5	2023年1月12日（木） 1・2時限（3年）	呼吸不全と人工呼吸管理	平野綱彦	第3講義室	D-6-1--4,D-6-1--5,D-6-1--6,D-6-1--7,D-6-1-*-9,D-6-4-1-1,D-6-4-1-2,D-6-4-4-2
k0413590500	4	2023年1月11日（水） 3・4時限（3年）	喀痰検査、呼気ガス検査	平野綱彦	第3講義室	D-6-2--3,E-4-3-6-1,F-1-13--1,F-1-13--2,F-1-13--3,F-1-14--1,F-1-14--2,F-1-14-*-3
k0413590300	3	2023年1月11日（水） 1・2時限（3年）	呼吸生理の基礎と呼吸機能検査	大石景士	第3講義室	D-6-1--4,D-6-1--5,D-6-1--6,D-6-1--7,D-6-4-4-2,F-2-3-*-12
k0413590600	2	2023年1月5日（木） 3・4時限（3年）	呼吸器の構造と病態	山路義和	第3講義室	D-6-1--1,D-6-1--2,D-6-1--3,F-2-3--15
k0413590200	1	2023年1月5日（木） 1・2時限（3年）	呼吸器病学総論	松永和人	第3講義室	D-6-4-2-5,F-1-13--1,F-1-13--2,F-1-13--3,F-1-15--1,F-1-15--2,F-1-15--3,Y-1-1-*-7

2．テキスト

必要度	書名	著者・監修者・訳者	出版社	出版年	本体価格
2	NEW小児科学（改訂第2版）	清野佳紀他編	南江堂	2003	8925
3	呼吸器外科　普及版	末舛恵一他編	朝倉書店	2010	30450
3	新臨床内科学（第9版）	高久史麿他監	医学書院	2009	23100
3	胸部疾患のCT診断（改訂新版）	泉孝英監	最新医学社	2001	7980

1 必携（授業に必ず持参するもの）
2 推奨（学習する際に読むことを強く勧めるもの）
3 参考（参考書として適切なもの）

3．教育方法等の特記事項

　講義を主体とする。高齢化を背景とした呼吸器疾患増加の現状に対応して全分野に渡り講義を行う。具体的には肺癌を一とする悪性疾患，高齢化を背景に急増する肺炎や結核などの感染症，喫煙と原因としたCOPD，アレルギーを背景とした気管支喘息など幅広い領域にわたる呼吸器疾患全般について幅広い知識の習得に努める。内科外科放射線科の講師陣による集学的講義である。

評価方法

　ユニット最終日に，ユニット全内容についての筆記試験を行う。ユニット進行中にも適宜小テストやレポートが課されることがある。成績評価は，これらの試験やレポート，授業への参加態度を総合的に判断する。

注意点（再試等）

　再試験は1回のみ行う

ユニット概要 Unit

目標