ユニット概要
Unit
目標
1.主題
1.腎・尿路・男性生殖器の・発生・形態・生理・機能を理解する。
2.腎・尿路・男性生殖器疾患の疫学・病院・病態・診断法、および病的経過や予後に関する総合的な知識を習得する。
3.腎・尿路・男性生殖器疾患の診療が可能となる臨床能力を身につける。
2.到達目標
1.腎・尿路・男性生殖器の発生・解剖・機能について概説できる。
2.腎の機能全体像やネフロン各部の構造と機能を説明できる。
3.腎・尿路の画像診断を概説できる。
4.腎疾患の原因・症候・診断と治療を概説できる。
5.腎不全の原因・症候・診断と治療を概説できる。
3.担当教員の実務経験
4.ねらい(具体的な能力)【R4コアカリ等対応】
▼ねらい(具体的な能力)番号を表示
- PS-2-2-*-*
- PS-02-02: 血液・造血器・リンパ系(表 2-1)
- PS-2-9-*-*
- PS-02-09: 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む)(表 2-8)
- PS-2-10-*-*
- PS-02-10: 生殖器系(表 2-9)
- PS-2-12-*-*
- PS-02-12: 小児(表 2-11)
- PS-3-2-*-*
- PS-03-02: 免疫・アレルギー(表 2-17)
- CS-2-3-*-*
- CS-02-03: 検査(計画、分析評価)主要な臨床・画像検査:血算、生化学検査、凝固・線溶検査免疫血清学検査、尿検査、便検査、血液型(ABO、RhD)検査、血液交差適合(クロスマッチ)試験、不規則抗体検査、動脈血ガス分析、妊娠反応検査、細菌学検査(細菌学検査(細菌の塗抹、培養、同定、薬剤感受性試験)、脳脊髄液、胸水検査、腹水検査、病理組織検査や細胞診検査(術中迅速診断を含む)、遺伝子関連・染色体検査、心電図、呼吸機能検査、内分泌・代謝機能検査、脳波検査、超音波検査、エックス線撮影、CT検査、MRI検査、核医学検査、内視鏡検査
▲ねらい(具体的な能力)番号を閉じる
5.学修目標【R4コアカリ等対応】
▼コアカリ番号を表示
- PS-02-02-03-1
- 血液・造血器・リンパ系で行う検査方法(末梢血塗抹)について基本的事項を理解している。
- PS-02-02-03-2
- 血液・造血器・リンパ系で行う検査方法(凝固・線溶・血小板機能検査)について基本的事項を理解している。
- PS-02-09-01-1
- 腎・尿路系の構造と機能(体液の量と組成・浸透圧(小児と成人の違いを含めて))について基本的事項を理解している。
- PS-02-09-01-2
- 腎・尿路系の構造と機能(腎・尿路系の位置・形態と血管分布・神経支配)について基本的事項を理解している。
- PS-02-09-01-3
- 腎・尿路系の構造と機能(腎の機能の全体像やネフロン各部の構造と機能)について基本的事項を理解している。
- PS-02-09-01-4
- 腎・尿路系の構造と機能(腎糸球体における濾過の機序)について基本的事項を理解している。
- PS-02-09-01-5
- 腎・尿路系の構造と機能(尿細管各部における再吸収・分泌機構と尿の濃縮機序)について基本的事項を理解している。
- PS-02-09-01-6
- 腎・尿路系の構造と機能(水電解質、酸・塩基平衡の調節機構)について基本的事項を理解している。
- PS-02-09-01-7
- 腎・尿路系の構造と機能(腎で産生される又は腎に作用するホルモン・血管作動性物質(エリスロポエチン、ビタミンD、レニン、アンギオテンシン II、アルドステロン)の作用)について基本的事項を理解している。
- PS-02-09-02
- 腎・尿路系でみられる症候(浮腫、血尿、タンパク尿、尿量・排尿の異常、脱水、臨床症候の分類(急性腎炎症候群・慢性腎炎症候群・ネフローゼ症候群・急速進行性腎炎症候群・反復性または持続性血尿症候群))について理解している。
- PS-02-09-03-1
- 腎・尿路系で行う検査方法(糸球体濾過量(実測・推算)を含む腎機能検査法)について基本的事項を理解している。
- PS-02-09-03-2
- 腎・尿路系で行う検査方法(腎・尿路系の画像診断(エックス線撮影・尿路造影・CT・MRI))について基本的事項を理解している。
- PS-02-09-03-3
- 腎・尿路系で行う検査方法(腎生検の適応と禁忌)について基本的事項を理解している。
- PS-02-09-04-1
- 腎・尿路系疾患に特異的な治療法(腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植))について基本的事項を理解している。
- PS-02-09-05-1
- 腎・尿路系の疾患・病態(腎機能の障害:急性腎障害(AKI)、慢性腎臓病(CKD)、慢性腎不全)について病因、疫学、症候、検査、診断、治療法を理解している。
- PS-02-09-05-2
- 腎・尿路系の疾患・病態(電解質異常:高・低ナトリウム血症、高・低カリウム血症、高・低カルシウム血症、高・低リン血症、高・低マグネシウム血症)について病因、疫学、症候、検査、診断、治療法を理解している。
- PS-02-09-05-3
- 腎・尿路系の疾患・病態(酸・塩基平衡障害:アシドーシス(代謝性・呼吸性)、アルカローシス)について病因、疫学、症候、検査、診断、治療法を理解している。
- PS-02-09-05-4
- 腎・尿路系の疾患・病態(原発性糸球体疾患:急性糸球体腎炎、IgA 腎症、膜性腎症、巣状分節性糸球体硬化症、微小変化群、膜性増殖性糸球体腎炎)について病因、疫学、症候、検査、診断、治療法を理解している。
- PS-02-09-05-5
- 腎・尿路系の疾患・病態(高血圧及び腎血管障害:腎硬化症、腎血管性高血圧症)について病因、疫学、症候、検査、診断、治療法を理解している。
- PS-02-09-05-6
- 腎・尿路系の疾患・病態(尿細管・間質性疾患:尿細管性アシドーシス、尿細管間質性腎炎(急性・慢性)、急性腎盂腎炎)について病因、疫学、症候、検査、診断、治療法を理解している。
- PS-02-09-05-7
- 腎・尿路系の疾患・病態(全身性疾患による腎障害:糖尿病腎障害、IgA 血管炎、アミロイド腎症、抗糸球体基底膜病(抗GBM病)、ループス腎炎、血管炎症候群)について病因、疫学、症候、検査、診断、治療法を理解している。
- PS-02-10-01-1
- 生殖器系の構造と機能(生殖腺の発生と性分化の過程)について基本的事項を理解している。
- PS-02-10-01-3
- 生殖器系の構造と機能(男性生殖器の形態と機能)について基本的事項を理解している。
- PS-02-10-01-4
- 生殖器系の構造と機能(精巣の組織構造と精子形成の過程)について基本的事項を理解している。
- PS-02-10-01-5
- 生殖器系の構造と機能(陰茎の組織構造と勃起・射精の機序)について基本的事項を理解している。
- PS-02-10-03-1
- 生殖器系で行う検査方法(精巣と前立腺の画像検査法(尿路造影・CT・MRI)、超音波検査)について基本的事項を理解している。
- PS-02-12-04-7
- 小児の疾患・病態(腎・泌尿器疾患:溶血性尿毒症症候群(HUS)、ネフローゼ症候群、紫斑病性腎炎、先天性腎尿路奇形、膀胱尿管逆流)について病因、疫学、症候、検査、診断、治療法を理解している。
- PS-02-12-04-11
- 小児の疾患・病態(免疫・アレルギ ー:IgA 血管炎、川崎病)について病因、疫学、症候、検査、診断、治療法を理解している。
- PS-03-02-05-3
- 膠原病、血管炎、リウマチ性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患の疾患・病態(血管炎症候群:巨細胞性動脈炎、高安動脈炎(大動脈炎症候群)、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、IgA 血管炎、川崎病、抗糸球体基底膜病(抗 GBM 病))について病因、疫学、症候、主な検査・診断、治療法、合併症を理解している。
- CS-02-03-01
- 主要な臨床・画像検査の目的と意義を理解し、診断仮説の検証に最低限必要な検査項目を選択して、結果を解釈できる。
- CS-02-03-07
- 主要な臨床・画像検査の目的と適応を理解し、解釈できる。
- Y-13-4-*-1
- 1)腎の働きを理解し、記述することができる。
- Y-13-4-*-2
- 2)総腎機能検査法を理解し、記述することができる。
- Y-13-4-*-3
- 3)分腎機能検査法を理解し、記述することができる。
- Y-13-4-*-4
- 4)Endourologyとは何かを理解し、説明できる。
- Y-13-4-*-5
- 5)尿路が閉塞された時の腎の働きの変化を記述することができる。
- Y-13-4-*-6
- 6)尿路が閉塞が解除された時の腎の働きの変化を記述することができる。
- Y-13-4-*-7
- 7)下部尿路が閉塞された時の膀胱および上部尿路の働きの変化を記述することができる。
- Y-13-4-*-8
- 8)下部尿路閉塞が解除された時の膀胱および上部尿路の働きの変化を記述することができる。
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方略(LS)
1.ユニット構成
日付降順で表示
講義
授業ID |
回 |
年月日曜日時限 |
講義内容 |
担当者 |
場所 |
コアカリ番号 |
k0413600100 |
1 |
2025年1月30日(木) 1・2時限(3年)
|
腎臓病総論
|
澁谷正樹 |
第3講義室 |
PS-02-09-01-1,PS-02-09-01-3,PS-02-09-01-4,PS-02-09-01-5,PS-02-09-01-6,PS-02-09-01-7,PS-02-09-03-1 |
k0413600200 |
2 |
2025年1月30日(木) 3・4時限(3年)
|
水電解質代謝異常
|
澁谷正樹 |
第3講義室 |
PS-02-09-01-5,PS-02-09-01-6,PS-02-09-01-7,PS-02-09-05-2 |
k0413600300 |
3 |
2025年1月31日(金) 1・2時限(3年)
|
腎不全
|
白上巧作 |
第3講義室 |
PS-02-09-05-1 |
k0413600400 |
4 |
2025年1月31日(金) 3・4時限(3年)
|
全身疾患と腎障害
|
白上巧作 |
第3講義室 |
PS-02-09-05-5,PS-02-09-05-7,PS-02-12-04-7,PS-02-12-04-11,PS-03-02-05-3 |
k0413600600 |
5 |
2025年2月3日(月) 3・4時限(3年)
|
尿細管疾患
|
池上直慶 |
第3講義室 |
PS-02-09-05-3,PS-02-09-05-6 |
k0413600700 |
6 |
2025年2月3日(月) 5・6時限(3年)
|
間質尿路疾患
|
池上直慶 |
第3講義室 |
PS-02-09-05-6 |
k0413600500 |
7 |
2025年2月4日(火) 5・6時限(3年)
|
糸球体疾患
|
澁谷正樹 |
第3講義室 |
PS-02-09-02,PS-02-09-05-4,PS-02-12-04-7 |
k0413600900 |
8 |
2025年2月4日(火) 7・8時限(3年)
|
腎生検の病理
|
澁谷正樹 |
第3講義室 |
PS-02-09-03-3,PS-02-09-05-6,PS-02-09-05-7,PS-02-12-04-7,PS-02-12-04-11,PS-03-02-05-3 |
k0413601100 |
9 |
2025年2月5日(水) 5・6時限(3年)
|
泌尿器科疾患の理解に必要な症候学・身体所見および尿検査
|
中村公彦 |
第3講義室 |
CS-02-03-01,CS-02-03-07,PS-02-02-03-1,PS-02-02-03-2 |
k0413601300 |
10 |
2025年2月5日(水) 7・8時限(3年)
|
腎機能検査と尿路系の画像検査
|
中村公彦 |
第3講義室 |
Y-13-4-*-1,Y-13-4-*-2,Y-13-4-*-3,Y-13-4-*-4 |
k0413601600 |
11 |
2025年2月6日(木) 1・2時限(3年)
|
腎代替療法(2)腎移植
|
磯山直仁 |
第3講義室 |
PS-02-09-04-1,PS-02-09-05-1 |
k0413601000 |
12 |
2025年2月6日(木) 3・4時限(3年)
|
腎・尿路の解剖および基本的生理
|
藤井央法 |
第3講義室 |
PS-02-09-01-2,PS-02-10-01-1,PS-02-10-01-3,PS-02-10-01-4,PS-02-10-01-5 |
k0413601400 |
13 |
2025年2月12日(水) 3・4時限(3年)
|
尿路閉塞,尿停滞と下部尿路症状
|
廣吉俊弥 |
第3講義室 |
Y-13-4-*-5,Y-13-4-*-6,Y-13-4-*-7,Y-13-4-*-8 |
k0413601200 |
14 |
2025年2月12日(水) 5・6時限(3年)
|
腎代替療法(1)血液透析・腹膜透析
|
磯山直仁 |
第3講義室 |
PS-02-09-03-2,PS-02-10-03-1 |
試験
項目 |
年月日曜日時限 |
内容 |
担当者 |
場所 |
コアカリ番号 |
|
2025年2月17日(月) 1・2時限(3年)
|
筆記試験 |
廣吉俊弥 |
第3講義室 |
|
2.テキスト
必要度 |
書名 |
著者・監修者・訳者 |
出版社 |
出版年 |
本体価格 |
2 |
Smith & Tanagho's general urology, 18th |
Emil A. Tanago et al. |
Lange Medical Books |
2013 |
9976 |
2 |
新臨床内科学(第9版) |
高久史麿 他監 |
医学書院 |
2009 |
23100 |
2 |
標準泌尿器科学 (第9版) |
折笠精一 監 |
医学書院 |
2014 |
6510 |
1 必携(授業に必ず持参するもの)
2 推奨(学習する際に読むことを強く勧めるもの)
3 参考(参考書として適切なもの)
3.教育方法等の特記事項
将来の泌尿器科診療参加型臨床実習に対応できるように,1講義ごとに到達目標を定め,これまでの臨床経験を交えるなどの工夫により学修意欲の向上と課題探求・解決学修を目指す。
評価方法
以下の項目を考慮に入れ,総合的に成績を評価する。
1) 出席状況(学修態度を評価,原則として全回出席すること)
2) 知識にみならず総合的判断力を問う多項選択式問題
注意点(再試等)
ユニット責任者の判断により,再試を行う場合がある。