ユニット概要
Unit
目標
1.主題
1.医師として生涯にわたって研鑽し高めていく必要のある臨床推論能力について、その基本的な考え方や方法を身につける。
2.診療における問題解決型思考の概念を理解し、基本を身につける。
2.到達目標
1.主な臨床症状について、原因や病態生理を説明できる。
2.臨床症状をもとに、身体診察や検査の要点を説明できる。
3.診療情報をもとに、診断の過程と要点を説明できる。
4.臨床診断をもとにした初期対応を概説できる。
5.問題志向型診療録を説明できる。
3.担当教員の実務経験
4.ねらい(具体的な能力)【R4コアカリ等対応】
▼ねらい(具体的な能力)番号を表示
- GE-1-1-*-*
- GE-01-01: 臓器横断的な診療
- GE-1-4-*-*
- GE-01-04: 根拠に基づいた医療 (EBM)
- GE-1-6-*-*
- GE-01-06: 緩和ケア
- PS-1-4-*-*
- PS-01-04: 病因と病態
- PS-2-7-*-*
- PS-02-07: 呼吸器系(表 2-6)
- PS-2-8-*-*
- PS-02-08: 消化器系(表 2-7)
- PS-2-12-*-*
- PS-02-12: 小児(表 2-11)
- PS-3-3-*-*
- PS-03-03: 感染症(表 2-18)
- PS-3-5-*-*
- PS-03-05: 救急・集中治療(表 2-20)
- CS-1-1-*-*
- CS-01-01: 医療面接
- CS-3-3-*-*
- CS-03-03: 救急・初期対応
- CM-3-1-*-*
- CM-03-01: 患者・家族の課題の把握と必要な情報の取得
▲ねらい(具体的な能力)番号を閉じる
5.学修目標【R4コアカリ等対応】
▼コアカリ番号を表示
- GE-01-01-01
- 臓器横断的に医学的課題を捉えることができる。
- GE-01-01-02
- 適切な医療機関や診療科につなぐ重要性を理解している。
- GE-01-01-03
- 基本的なフレームワーク(頻度・重症度・緊急度、解剖学的アプローチ、病態生理学的アプローチ、二重過程理論、事前確率等)を用いて臨床推論を行うことができる。
- GE-01-01-04
- 主訴に応じて、必要な医療面接・身体診察・検査を実施できる。
- GE-01-04-01
- 根拠に基づいた医療(EBM)の 5 つのステップを列挙できる。
- GE-01-04-02
- PICO(PECO)を用いた問題の定式化ができる。
- GE-01-04-03
- データベースや二次文献からのエビデンス、診療ガイドラインを検索することができる。
- GE-01-04-04
- 得られたエビデンスの批判的吟味ができる。
- GE-01-04-05
- 診療ガイドラインの種類、推奨の強さ、使用上の注意を理解している。
- GE-01-06-04
- 慢性疼痛の病態、経過、治療を理解した上で、その対処法・ケアを計画できる。
- PS-01-04-02
- 単一遺伝子疾患、染色体異常による疾患、ミトコンドリア遺伝子の変異による疾患を挙げ、遺伝様式を含め理解している。
- PS-02-07-01-3
- 呼吸器系の構造と機能(縦隔と胸膜腔の構造)について基本的事項について理解している。
- PS-02-07-02
- 呼吸器系でみられる症候(咳・痰、血痰・喀血、呼吸困難、胸痛、胸部圧迫感、呼吸数・リズムの異常、喘鳴、胸水)について理解している。
- PS-02-08-02
- 消化器系でみられる症候(食思(欲)不振、腹痛、悪心・嘔吐、吐血、下血、便秘、下痢、黄疸、腹部膨隆・腫瘤、胸やけ、肝腫大)について理解している。
- PS-02-08-05-2
- 消化器系の疾患・病態(胃・十二指腸疾患:消化性潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)、Helicobacter pylori 感染症、急性胃粘膜病変、慢性胃炎、機能性消化管障害(機能性ディスペプシア)、胃ポリープ、胃切除後症候群、肥厚性幽門狭窄症、胃アニサキス症)について病因、疫学、症候、検査、診断、治療法を理解している。
- PS-02-12-01
- 小児にみられる症候(発熱、意識障害、けいれん、浮腫、発疹、咳・痰、呼吸困難、嚥下困難、腹痛、悪心・嘔吐、下血、便秘、下痢、黄疸、腹部膨隆・腫瘤、リンパ節腫脹、尿量・排尿の異常、哺乳力低下、成長障害、活動性低下)について理解している。
- PS-03-03-10
- 医療面接と身体所見(発熱・高体温、全身倦怠感、意識障害、けいれん、浮腫、発疹、咳・痰、血痰・喀血、呼吸困難、胸痛、腹痛、悪心・嘔吐、吐血、下血、便秘、下痢、黄疸、リンパ節腫脹、血尿、頭痛・頭重感、腰背部痛、関節痛・関節腫脹、咽頭痛、胸水、血便、タンパク尿、脱水、ショック)から感染臓器と原因微生物を想定し理解している。
- PS-03-05-02
- ショックの原因分類としての①血流分布異常性ショック(アナフィラキシー、敗血症性、神経原性)、②循環血液量減少性ショック(出血性、体液喪失)、③心原性ショック(心筋収縮力低下、弁疾患、不整脈)、④閉塞性ショック(心タンポナーデ、肺塞栓症、緊張性気胸)とそれぞれの病態及び診断の要点について理解している。
- PS-03-05-03
- ショックの患者の初期対応と原因に応じた治療について理解している。
- PS-03-05-04
- 心停止の原因分類としての①心血管原性(急性心筋梗塞、急性大動脈解離、大動脈瘤破裂、肺塞栓症)、②呼吸原性(気道閉塞、緊張性気胸、肺実質病変による低酸素血症)、③神経原性(重症頭部・脊髄外傷、急性くも膜下出血)、④中毒・環境要因(中毒、熱中症、低体温症)、⑤電解質・酸塩基平衡異常(低・高カリウム血症、アシドーシス、低血糖)と病態及び診断の要点について理解している。
- PS-03-05-05
- 心停止患者の初期対応(一次・二次救命処置)と原因に応じた治療について理解している。
- PS-03-05-12
- 外傷の病態と診断の要点について理解している。
- PS-03-05-16
- 侵襲(手術,外傷,熱傷)で生じる生体侵襲と生体反応を理解している。
- CS-01-01-01
- 医療面接における基本的コミュニケーション技法を用いることができる。
- CS-01-01-02
- 病歴(主訴、現病歴、常用薬、アレルギー歴、既往歴、家族歴、嗜好、生活習慣、社会歴・職業歴、生活環境、家庭環境、海外渡航歴、システムレビュー)を聴き取り、情報を取捨選択し整理できる。
- CS-01-01-03
- 患者に関わる人達から必要な情報を得ることができる。
- CS-03-03-01
- バイタルサインや身体徴候から緊急性の高い状態にある患者を認識できる。
- CS-03-03-02
- 一次救命処置を実施できる。
- CS-03-03-03
- 頻度や緊急性の高い患者に対する初期対応(二次救命処置を含む)の実施を補助できる。
- CS-03-03-04
- 外傷の初期対応の実施を補助できる。
- CS-03-03-05
- アナフィラキシーショックの対応を補助できる。
- CM-03-01-03
- 患者自身から情報が得られない場合、代理人や保護者等から必要な情報を得ることができる。
▲コアカリ番号を閉じる
方略(LS)
1.ユニット構成
日付昇順で表示
講義
授業ID |
回 |
年月日曜日時限 |
講義内容 |
担当者 |
場所 |
コアカリ番号 |
k0419951300 |
13 |
2024年10月25日(金) 5・6時限(4年)
|
便秘
|
桂春作 |
第3講義室 |
PS-02-07-02,PS-03-03-10,PS-02-07-01-3 |
k0419951200 |
12 |
2024年10月25日(金) 3・4時限(4年)
|
呼吸器疾患の症状
|
枝國信貴 |
第3講義室 |
|
k0419951100 |
11 |
2024年10月25日(金) 1・2時限(4年)
|
不正出血
|
高木遥香 |
第3講義室 |
|
k0419951000 |
10 |
2024年10月24日(木) 7・8時限(4年)
|
貧血、出血傾向、リンパ節腫脹
|
中邑幸伸 |
第3講義室 |
|
k0419950900 |
9 |
2024年10月24日(木) 5・6時限(4年)
|
臨床推論総論
|
齊藤裕之 |
第3講義室 |
|
k0419950800 |
8 |
2024年10月24日(木) 3・4時限(4年)
|
動悸
|
大野誠 |
第3講義室 |
|
k0419950700 |
7 |
2024年10月24日(木) 1・2時限(4年)
|
腰痛、関節痛
|
西田周泰 |
第3講義室 |
|
k0419950600 |
6 |
2024年10月23日(水) 7・8時限(4年)
|
血尿 尿量低下 排尿の異常
|
平田寛 |
第3講義室 |
|
k0419950500 |
5 |
2024年10月23日(水) 5・6時限(4年)
|
消化器系の愁訴
|
久永拓郎 |
第3講義室 |
CS-01-01-01,CS-01-01-02,CS-01-01-03,GE-01-01-01,GE-01-01-04,PS-02-08-02 |
k0419950400 |
4 |
2024年10月23日(水) 3・4時限(4年)
|
ショック
|
八木雄史 |
第3講義室 |
|
k0419950300 |
3 |
2024年10月23日(水) 1・2時限(4年)
|
外科領域における急性腹症
|
髙橋秀典 |
第3講義室 |
|
k0419950200 |
2 |
2024年10月22日(火) 7・8時限(4年)
|
神経症候群
|
本田真也 |
第3講義室 |
|
k0419950100 |
1 |
2024年10月22日(火) 5・6時限(4年)
|
症状からみた小児疾患の鑑別
|
岡﨑史子 |
第3講義室 |
CM-03-01-03,CS-03-03-01,CS-03-03-02,CS-03-03-03,CS-03-03-04,CS-03-03-05,GE-01-01-02,GE-01-01-03,GE-01-01-04,GE-01-04-01,GE-01-04-02,GE-01-04-03,GE-01-04-04,GE-01-04-05,GE-01-06-04,PS-01-04-02,PS-02-12-01,PS-03-05-02,PS-03-05-03,PS-03-05-04,PS-03-05-05,PS-03-05-12,PS-03-05-16,PS-02-08-05-2 |
2.テキスト
必要度 |
書名 |
著者・監修者・訳者 |
出版社 |
出版年 |
本体価格 |
1 |
内科診断学(第3版) |
福井次矢 他編 |
医学書院 |
2016 |
9975 |
1 必携(授業に必ず持参するもの)
2 推奨(学習する際に読むことを強く勧めるもの)
3 参考(参考書として適切なもの)
3.教育方法等の特記事項
座学授業により,診療参加型臨床実習を行う際に必要な総論的な知識を学修する。
評価方法
毎回,課題レポートを課し,出席状況(2/3以上の出席が必須)とともに評価する。
注意点(再試等)
ユニット責任者の判断により,再試を行う場合がある。