ユニット概要
Unit

A-1-1-*-*

医療と医学研究における倫理の重要性を学ぶ。

A-1-2-*-*

患者及びその家族の秘密を守り、医師の義務や医療倫理を遵守するとともに、患者の安全を最優先し、常に患者中心の立場に立つ。

A-1-3-*-*

豊かな人間性と生命の尊厳についての深い認識を有し、人の命と健康を守る医師としての職責を自覚する。

A-4-1-*-*

医療内容を分かりやすく説明する等、患者やその家族との対話を通じて、良好な人間関係を築くためのコミュニケーション能力を有する。

A-4-2-*-*

患者と医師の良好な関係を築くために、患者の個別的背景を理解し、問題点を把握する能力を獲得する。

A-5-1-*-*

医療チームの構成員として、相互の尊重のもとに適切な行動をとるとともに、後輩等に対する指導を行う。

A-6-1-*-*

医療上の事故等（インシデントを含む）や医療関連感染症（院内感染を含む）等は日常的に起こる可能性があることを認識し、過去の事例に学び、事故を防止して患者の安全性確保を最優先することにより、信頼される医療を提供しなければならないことを理解する。

A-6-2-*-*

医療上の事故等（インシデントを含む）が発生した場合の対処の仕方を学ぶ。

A-6-3-*-*

医療従事者が遭遇する危険性（事故、感染等）等について、基本的な予防・対処及び改善の方法を学ぶ。

B-2-2-*-*

診療情報の利用方法、情報管理とプライバシー保護について学ぶ。

E-2-*-*-*

主要な感染症の疫学、病態生理、症候、診断と治療を学ぶ。診断と治療に必要な病原微生物、感染臓器と治療薬の関係性を理解する。

F-2-9-*-*

外科的治療と周術期管理の基本を学ぶ。

▲ねらい番号を閉じる

A-1-1-*-1

①医学・医療の歴史的な流れとその意味を概説できる。

A-1-1-*-2

②臨床倫理や生と死に関わる倫理的問題を概説できる。

A-1-1-*-3

③ヒポクラテスの誓い、ジュネーブ宣言、医師の職業倫理指針、医師憲章等医療の倫理に関する規範を概説できる。

A-1-2-*-1

①リスボン宣言等に示された患者の基本的権利を説明できる。

A-1-2-*-2

②患者の自己決定権の意義を説明できる。

A-1-2-*-3

③選択肢が多様な場合でも適切に説明を行い患者の価値観を理解して、患者の自己決定を支援する。

A-1-2-*-4

④インフォームド・コンセントとインフォームド・アセントの意義と必要性を説明できる。

A-1-3-*-1

①診療参加型臨床実習において患者やその家族と信頼関係を築くことができる。

A-1-3-*-2

②患者やその家族のもつ価値観や社会的背景が多様であり得ることを認識し、そのいずれにも柔軟に対応できる。

A-1-3-*-3

③医師が患者に最も適した医療を勧めなければならない理由を説明できる。

A-1-3-*-4

④医師には能力と環境により診断と治療の限界があることを説明できる。

A-1-3-*-5

⑤医師の法的義務を列挙し、例示できる。

A-4-1-*-1

①コミュニケーションの方法と技能（言語的と非言語的）を説明し、コミュニケーションが態度あるいは行動に及ぼす影響を概説できる。

A-4-1-*-2

②コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。

A-4-1-*-3

③患者・家族の話を傾聴し、共感することができる。

A-4-2-*-1

①患者と家族の精神的・身体的苦痛に十分配慮できる。

A-4-2-*-2

②患者に分かりやすい言葉で説明できる。

A-4-2-*-3

③患者の心理的及び社会的背景や自立した生活を送るための課題を把握し、抱える問題点を抽出・整理できる。

A-4-2-*-4

④医療行為が患者と医師の契約的な信頼関係に基づいていることを説明できる。

A-4-2-*-5

⑤患者の要望（診察・転医・紹介）への対処の仕方を説明できる。

A-4-2-*-6

⑥患者のプライバシーに配慮できる。

A-4-2-*-7

⑦患者情報の守秘義務と患者等への情報提供の重要性を理解し、適切な取扱いができる。

A-5-1-*-1

①チーム医療の意義を説明できる。

A-5-1-*-2

②医療チームの構成や各構成員（医師、歯科医師、薬剤師、看護師、その他の医療職）の役割分担と連携・責任体制を説明し、チームの一員として参加できる。

A-5-1-*-3

③自分の能力の限界を認識し、必要に応じて他の医療従事者に援助を求めることができる。

A-5-1-*-4

④保健、医療、福祉と介護のチーム連携における医師の役割を説明できる。

A-6-1-*-1

①実際の医療には、多職種が多段階の医療業務内容に関与していることを具体的に説明できる。

A-6-1-*-2

②医療上の事故等を防止するためには、個人の注意（ヒューマンエラーの防止）はもとより、組織的なリスク管理（制度・組織エラーの防止）が重要であることを説明できる。

A-6-1-*-3

③医療現場における報告・連絡・相談と記録の重要性や、診療録（カルテ）改竄の違法性を説明できる。

A-6-1-*-4

④医療の安全性に関する情報（薬剤等の副作用、薬害、医療過誤（事例や経緯を含む）、やってはいけないこと、優れた取組事例等）を共有し、事後に役立てるための分析の重要性を説明できる。

A-6-1-*-5

⑤医療の安全性確保のため、職種・段階に応じた能力向上の必要性を説明できる。

A-6-1-*-6

⑥医療機関における医療安全管理体制の在り方（事故報告書、インシデントレポート、医療事故防止マニュアル、医療廃棄物処理、医療安全管理者（リスクマネージャー）、安全管理委員会、事故調査委員会、医療事故調査制度、産科医療補償制度）を概説できる。

A-6-1-*-7

⑦医療関連感染症の原因及び回避する方法（院内感染対策委員会、院内感染サーベイランス、院内感染対策チーム(infection control team <ICT>)、感染対策マニュアル等)を概説できる。

A-6-1-*-8

⑧真摯に疑義に応じることができる。

A-6-2-*-1

①医療上の事故等（インシデントを含む）と合併症の違いを説明できる。

A-6-2-*-2

②医療上の事故等（インシデントを含む）が発生したときの緊急処置や記録、報告を説明し、実践できる。

A-6-2-*-3

③医療過誤に関連した刑事・民事責任や医師法に基づく行政処分を説明できる。

A-6-2-*-4

④基本的予防策（ダブルチェック、チェックリスト法、薬品名称の改善、フェイルセイフ・フールプルーフの考え方等）を概説し、指導医の指導の下に実践できる。

A-6-3-*-1

①医療従事者の健康管理（予防接種を含む）の重要性を説明できる。

A-6-3-*-2

②標準予防策(standard precautions)の必要性を説明し、実行できる。

A-6-3-*-3

③患者隔離の必要な場合を説明できる。

A-6-3-*-4

④針刺し事故（針刺切創）等に遭遇した際の対処の仕方を説明できる。

A-6-3-*-5

⑤医療現場における労働環境の改善の必要性を説明できる。

B-2-2-*-1

①診療録（カルテ）に関する基本的な知識（診療録の管理と保存（電子カルテを含む）、診療録の内容、診療情報の開示、プライバシー保護、セキュリティー、問題志向型医療記録<POMR>、主観的所見、客観的所見、評価、計画(subjective, objective, assessment, plan <SOAP>)）を説明でき、実際に作成できる。

B-2-2-*-2

②診療に関する諸記録（処方箋、入院診療計画書、検査・画像・手術の記録、退院時要約）を説明できる。

B-2-2-*-3

③診断書、検案書、証明書（診断書、出生証明書、死産証書、死胎検案書、死亡診断書、死体検案書）を説明できる。

B-2-2-*-4

④電子化された診療情報の作成ができ、管理を説明できる。

E-2-4-5-1

①標準予防策(standard precautions)、感染経路別予防策（飛沫感染予防策、接触感染予防策や空気感染予防策等）が必要となる病原微生物を説明できる。

E-2-4-5-2

②患者から医療従事者への病原微生物曝露を防ぐための個人防護具、予防接種等を概説できる。

E-2-4-5-3

③医療従事者の体液曝露後の感染予防策を概説できる。

F-2-9-1-1

①清潔の概念と必要性を説明できる。

F-2-9-1-2

②手洗いの意味と手技を説明できる。

F-2-9-1-3

③ガウンテクニックの必要性と手技を説明できる。

F-3-1-*-1

①基本的診療知識に基づき、症例に関する情報を収集・分析できる。

F-3-1-*-2

②得られた情報を基に、その症例の問題点を抽出できる。

F-3-1-*-3

③病歴と身体所見等の情報を統合して、鑑別診断ができる。

F-3-1-*-4

④主要疾患の症例に関して、診断・治療計画を立案できる。

F-3-2-*-1

①適切な身だしなみ、言葉遣い及び態度で患者に接することができる。

F-3-2-*-2

②医療面接における基本的コミュニケーション技法を用いることができる。

F-3-2-*-3

③病歴（主訴、現病歴、常用薬、アレルギー歴、既往歴、家族歴、嗜好、生活習慣、社会歴・職業歴、生活環境、家庭環境、海外渡航歴、システムレビュー）を聴き取り、情報を取捨選択し整理できる。

F-3-2-*-4

④診察時に患者に適切な体位（立位、座位、半座位、臥位、砕石位）を説明できる。

F-3-2-*-5

⑤診察で得た所見、診断、必要な検査を上級医に説明、報告できる。

F-3-3-*-1

①適切に患者の情報を収集し、問題志向型医療記録<POMR>を作成できる。

F-3-3-*-2

②診療経過を主観的所見・客観的所見・評価・計画<SOAP>で記載できる。

F-3-3-*-3

③症例を適切に要約する習慣を身に付け、状況に応じて提示できる。

F-3-3-*-4

④プライバシー保護とセキュリティーに充分配慮できる。

F-3-5-1-1

①患者の立場を尊重し、信頼を得ることができる。

F-3-5-1-2

②患者の安全を重視し、有害事象が生じた場合は適切に対応ができる。

F-3-5-1-3

③患者のプライバシー、羞恥心、苦痛に配慮し、個人情報等を守秘できる。

F-3-5-1-4

④感染を予防するため、診察前後の標準予防策(standard precautions)ができる。

F-3-5-1-5

⑤身だしなみ、言葉遣い及び態度等に気を配ることができる。

F-3-5-1-6

⑥患者の状態から診察が可能かどうかを判断し、状態に応じた診察ができる。

F-3-5-2-1

①身長・体重を測定し、body mass index <BMI>の算出、栄養状態を評価できる。

F-3-5-2-2

②上腕で触診、聴診法により血圧を測定できる。

F-3-5-2-3

③両側の橈骨動脈で脈拍を診察できる。

F-3-5-2-4

④呼吸数を測定し、呼吸の異常の有無を確認できる。

F-3-5-2-5

⑤腋窩で体温を測定できる。

F-3-5-2-6

⑥下肢の動脈の触診等、下腿の血圧測定（触診法）、大腿の血圧測定（聴診法）を実施できる。

F-3-5-2-7

⑦全身の外観（体型、栄養、姿勢、歩行、顔貌、皮膚、発声）を評価できる。

F-3-5-3-1

①頭部（顔貌、頭髪、頭皮、頭蓋）の診察ができる。

F-3-5-3-2

②眼（視野、瞳孔、対光反射、眼球運動・突出、結膜）の診察ができる。

F-3-5-3-3

③耳（耳介、聴力）の診察ができる。

F-3-5-3-4

④耳鏡で外耳道、鼓膜を観察できる。

F-3-5-3-5

⑤音叉を用いて聴力試験を実施できる。

F-3-5-3-6

⑥口唇、口腔、咽頭、扁桃の診察ができる。

F-3-5-3-7

⑦鼻腔、副鼻腔の診察ができる。

F-3-5-3-8

⑧鼻鏡を用いて前鼻腔を観察できる。

F-3-5-3-9

⑨甲状腺、頸部血管、気管、唾液腺の診察ができる。

F-3-5-3-10

⑩頭頸部リンパ節の診察ができる。

F-3-5-4-1

①胸部の視診、触診、打診ができる。

F-3-5-4-2

②呼吸音と副雑音の聴診ができる。

F-3-5-4-3

③心音と心雑音の聴診ができる。

F-3-5-4-4

④背部の叩打痛を確認できる。

F-3-5-4-5

⑤乳房の診察を実施できる（シミュレータでも可とする）。

F-3-5-5-1

①腹部の視診、聴診ができる。

F-3-5-5-5

⑤腸雑音、血管雑音の聴診ができる。

F-3-5-5-2

②区分に応じて腹部の打診、触診ができる。

F-3-5-5-3

③圧痛、腹膜刺激徴候、筋性防御の有無を判断できる。

F-3-5-5-4

④腹水の有無を判断できる。

F-3-5-5-6

⑥直腸（前立腺を含む）指診を実施できる（シミュレータでも可とする）。

F-3-5-6-1

①意識レベルを判定できる。

F-3-5-6-2

②脳神経系の診察ができる（眼底検査を含む）。

F-3-5-6-3

③腱反射の診察ができる。

F-3-5-6-4

④小脳機能・運動系の診察ができる。

F-3-5-6-5

⑤感覚系（痛覚、温度覚、触覚、深部感覚）の診察ができる。

F-3-5-6-6

⑥髄膜刺激所見（項部硬直、Kernig 徴候）を確認できる。

F-3-5-7-1

①四肢と脊柱（弯曲、疼痛）の診察ができる。

F-3-5-7-2

②関節（可動域、腫脹、疼痛、変形）の診察ができる。

F-3-5-7-3

③筋骨格系の診察（徒手筋力テスト）ができる。

F-3-6-1-1

①皮膚消毒を実施できる。

F-3-6-1-2

②静脈採血をシミュレータで実施できる。

F-3-6-1-3

③手指衛生等の標準予防策(standard precautions)を実施できる。

F-3-6-2-4

④12 誘導心電図を記録できる。

F-3-6-2-5

⑤経皮的酸素飽和度を測定できる。

F-3-6-3-1

①無菌操作を実施できる。

F-3-6-3-2

②手術や手技のための手洗いができる。

F-3-6-3-3

③手術室におけるガウンテクニックができる。

F-3-6-4-1

①緊急性の高い状況かどうかをある程度判断できるようになる。

F-3-6-4-2

②一次救命処置を実施できる。

▲コアカリ番号を閉じる

　期待される診療チームの一員として臨床実習に参加するために、診療の現場で必要とされる知識、技能や態度を身につける。

▲旧一般学習目標（GIO）を閉じる