ユニット概要
Unit
目標
1.主題
1.医学分野における統計学について学ぶ。
2.保健医療について学ぶ。
3.高齢者・母子・精神関連の保健福祉について学ぶ。
2.到達目標
1.医学分野における統計を理解する。
2.産業保険について理解する。
3.高齢者・母子保健について理解する。
4.学校保健について理解する。
5.精神保健福祉について理解する。
6.国際保険について理解する。
3.ねらい(H28コアカリ等対応)
▼ねらい番号を表示
- A-1-1-*-*
- 医療と医学研究における倫理の重要性を学ぶ。
- A-5-1-*-*
- 医療チームの構成員として、相互の尊重のもとに適切な行動をとるとともに、後輩等に対する指導を行う。
- A-7-2-*-*
- 国際社会における医療の現状と課題を理解し、実践するための基礎的素養を身に付ける。
- B-1-4-*-*
- 保健統計の意義と現状、疫学とその応用、疾病の予防について学ぶ。
- B-1-5-*-*
- 生活習慣(食生活を含む)とそのリスクについて学ぶ。
- B-1-6-*-*
- 社会と健康・疾病との関係を理解し、個体及び集団をとりまく環境諸要因の変化による個人の健康と社会生活への影響について学ぶ。
- B-1-7-*-*
- 地域医療・地域保健の在り方と現状及び課題を理解し、地域医療に貢献するための能力を獲得する。
- B-1-8-*-*
- 限られた医療資源の有効活用の視点を踏まえ、保健・医療・福祉・介護の制度の内容を学ぶ。
- B-1-9-*-*
- 国際保健の重要性について学ぶ。
- B-2-2-*-*
- 診療情報の利用方法、情報管理とプライバシー保護について学ぶ。
- B-4-1-*-*
- 文化的社会的文脈のなかで人の心と社会の仕組みを理解するための基礎的な知識と考え方及びリベラルアーツを学ぶ。臨床実践に行動科学・社会科学の知見を生かすことができるよう、健康・病い・医療に関する文化人類学・社会学(主に医療人類学・医療社会学)の視点・方法・理論について、理解を深める。
- C-2-3-*-*
- 生体の恒常性を維持するための情報伝達と生体防御の機序を理解する。
- E-2-*-*-*
- 主要な感染症の疫学、病態生理、症候、診断と治療を学ぶ。診断と治療に必要な病原微生物、感染臓器と治療薬の関係性を理解する。
- E-7-*-*-*
- 胎児・新生児・乳幼児・小児期から思春期にかけての生理的成長・発達とその異常の特徴及び精神・社会的な問題を理解する。
- F-2-15-*-*
- 在宅医療と介護の基本を学ぶ。
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4.学修目標(H28コアカリ等対応)
▼コアカリ番号を表示
- A-1-1-*-1
- ①医学・医療の歴史的な流れとその意味を概説できる。
- A-1-1-*-2
- ②臨床倫理や生と死に関わる倫理的問題を概説できる。
- A-5-1-*-4
- ④保健、医療、福祉と介護のチーム連携における医師の役割を説明できる。
- A-7-2-*-2
- ②地域医療の中での国際化を把握し、価値観の多様性を尊重した医療の実践に配慮することができる。
- A-7-2-*-3
- ③保健、医療に関する国際的課題を理解し、説明できる。
- A-7-2-*-4
- ④日本の医療の特徴を理解し、国際社会への貢献の意義を理解している。
- A-7-2-*-5
- ⑤医療に関わる国際協力の重要性を理解し、仕組みを説明できる。
- B-1-4-*-1
- ①人口統計(人口静態と人口動態)、疾病・障害の分類・統計(国際疾病分類(International Classification of Diseases <ICD>)等)を説明できる。
- B-1-4-*-2
- ②平均寿命、健康寿命を説明できる。
- B-1-4-*-3
- ③罹患率と発生割合の違いを説明できる。
- B-1-4-*-4
- ④疫学とその応用(疫学の概念、疫学指標(リスク比、リスク差、オッズ比)とその比較(年齢調整率、標準化死亡比(standardized mortality ratio <SMR>))、バイアス、交絡)を説明できる。
- B-1-4-*-5
- ⑤予防医学(一次、二次、三次予防)と健康保持増進(健康管理の概念・方法、健康診断・診査と事後指導)を概説できる。
- B-1-5-*-4
- ④休養・心の健康(睡眠の質、不眠、ストレス対策、過重労働対策、自殺の予防)を説明できる。
- B-1-6-*-2
- ②社会構造(家族、コミュニティ、地域社会、国際化)と健康・疾病との関係(健康の社会的決定要因(socialdeterminant of health))を概説できる。
- B-1-7-*-1
- ①地域社会(へき地・離島を含む)における医療の状況、医師の偏在(地域、診療科及び臨床・非臨床)の現状を概説できる。
- B-1-7-*-3
- ③地域包括ケアシステムの概念を理解し、地域における、保健(母子保健、学校保健、成人・高齢者保健、地域保健、精神保健)・医療・福祉・介護の分野間及び多職種間(行政を含む)の連携の必要性を説明できる。
- B-1-7-*-5
- ⑤地域における救急医療、在宅医療及び離島・へき地医療の体制を説明できる。
- B-1-8-*-1
- ①日本における社会保障制度と医療経済(国民医療費の収支と将来予測)を説明できる。
- B-1-8-*-2
- ②医療保険、介護保険及び公費医療を説明できる。
- B-1-8-*-3
- ③高齢者福祉と高齢者医療の特徴を説明できる。
- B-1-8-*-4
- ④産業保健(労働基準法等の労働関係法規を含む)を概説できる。
- B-1-8-*-5
- ⑤医療の質の確保(病院機能評価、国際標準化機構(International Organization for Standardization <ISO>)、医療の質に関する評価指標、患者満足度、患者説明文書、同意書、同意撤回書、クリニカルパス等)を説明できる。
- B-1-8-*-6
- ⑥医師法、医療法等の医療関連法規を概説できる。
- B-1-8-*-7
- ⑦医療関連法規に定められた医師の義務を列挙できる。
- B-1-8-*-10
- ⑩医療従事者の資格免許、現状と業務範囲、職種間連携を説明できる。
- B-1-8-*-12
- ⑫予防接種の意義と現状を説明できる。
- B-1-9-*-1
- ①世界の保健・医療問題(母子保健、感染症、非感染性疾患(non-communicable diseases <NCD>) 、UHC (UniversalHealth Coverage)、保健システム(医療制度)、保健関連SDG (Sustainable Development Goals))を概説できる。
- B-1-9-*-2
- ②国際保健・医療協力(国際連合(United Nations <UN>)、世界保健機関(World Health Organization <WHO>)、国際労働機関(International Labour Organization <ILO>)、国連合同エイズ計画(The Joint United Nations Programme on HIV/AIDS <UNAIDS>)、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(The Global Fund to Fight AIDS, Tuberculosis and Malaria <GF>)、GAVI アライアンス(The Global Alliance for Vaccines and Immunization <GAVI>) 、国際協力機構(Japan International Cooperation Agency <JICA>) 、政府開発援助(Official Development Assistance <ODA>)、非政府組織(Non-Governmental Organization <NGO>))を列挙し、概説できる。
- B-2-2-*-2
- ②診療に関する諸記録(処方箋、入院診療計画書、検査・画像・手術の記録、退院時要約)を説明できる。
- B-4-1-*-10
- ⑩対人サービスの困難(バーンアウトリスク)を概説できる。
- C-2-3-4-5
- ⑤運動生理学など、身体活動時の神経・骨格筋、循環器、代謝系の変化を説明できる。
- E-2-1-*-2
- ②市中感染症と院内(病院)感染症を説明できる。
- E-2-2-*-8
- ⑧感染症法を概説できる。
- E-2-4-2-6
- ⑥大腸菌感染症の症候と診断と治療を説明できる。
- E-7-1-*-6
- ⑥新生児マススクリーニングを説明できる。
- E-7-3-*-4
- ④小児保健における予防接種の意義と内容を説明できる。
- F-2-15-*-3
- ③褥瘡の予防、評価、処置・治療及びチーム医療の重要性を説明できる。
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5.旧一般学習目標(GIO)
▼旧一般学習目標(GIO)を表示
国民の健康問題を正しく把握し必要な社会施策を認識するために、健康水準の評価方法、保健・医療・福祉のシステム、わが国および各国の現状と課題について理解する。
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方略(LS)
1.ユニット構成
日付降順で表示
講義
| 授業ID |
回 |
年月日曜日時限 |
講義内容 |
担当者 |
場所 |
コアカリ番号 |
| k0406340100 |
1 |
2018年4月6日(金) 9・10時限(3年)
|
衛生統計・生命表
|
田邉剛 |
第1講義室 |
B-1-4-*-2,B-1-4-*-3,B-1-8-*-1,B-2-2-*-2,B-1-8-*-5 |
| k0406340200 |
2 |
2018年4月11日(水) 5・6時限(3年)
|
人口静態・動態統計
|
HOSSAIN MD. MAHBUB |
第3講義室 |
B-1-4-*-1,B-1-4-*-4 |
| k0406340900 |
3 |
2018年4月13日(金) 5・6時限(3年)
|
医師法と医療法
|
長谷亮佑 |
第3講義室 |
B-1-8-*-6,B-1-8-*-7,B-1-8-*-10 |
| k0406340800 |
4 |
2018年4月16日(月) 5・6時限(3年)
|
社会保障制度・保健所機能
|
石丸泰隆 |
第3講義室 |
B-1-8-*-1,B-1-8-*-2,B-1-7-*-3,B-1-7-*-5,B-1-8-*-5 |
| k0406341300 |
5 |
2018年4月17日(火) 1・2時限(3年)
|
国際保健
|
HOSSAIN MD. MAHBUB |
第3講義室 |
B-1-6-*-2,A-7-2-*-2,A-7-2-*-3,A-7-2-*-4,A-7-2-*-5,B-1-9-*-1,B-1-9-*-2 |
| k0406340300 |
6 |
2018年4月17日(火) 3・4時限(3年)
|
産業保健
|
奥田昌之 |
第3講義室 |
B-1-7-*-3,B-1-4-*-5,B-1-8-*-4,C-2-3-4-5,B-1-5-*-4,B-4-1-*-10 |
| k0406341200 |
7 |
2018年4月18日(水) 5・6時限(3年)
|
母子保健
|
長谷亮佑 |
第3講義室 |
E-7-1-*-6,E-7-3-*-4,B-1-7-*-3 |
| k0406341500 |
8 |
2018年4月19日(木) 1・2時限(3年)
|
精神保健福祉・学校保健
|
奥田昌之 |
第3講義室 |
E-7-3-*-4,B-1-7-*-3,B-1-6-*-2 |
| k0406340700 |
9 |
2018年4月24日(火) 5・6時限(3年)
|
感染症予防
|
田邉剛 |
第3講義室 |
E-2-4-2-6,B-1-8-*-7,B-1-8-*-12,E-2-1-*-2,E-2-2-*-8 |
| k0406340400 |
10 |
2018年4月24日(火) 7・8時限(3年)
|
医療社会学
|
田邉剛 |
第3講義室 |
B-1-8-*-1,B-1-8-*-2,B-1-7-*-3,B-1-7-*-5,B-1-8-*-5 |
| k0406341000 |
11 |
2018年4月25日(水) 1・2時限(3年)
|
保健所と保健センター
|
長谷亮佑 |
第3講義室 |
B-1-6-*-2,B-1-7-*-1,B-1-7-*-5,B-1-4-*-5 |
| k0406341600 |
12 |
2018年4月25日(水) 3・4時限(3年)
|
医療保険と介護保険
|
長谷亮佑 |
第3講義室 |
A-1-1-*-1,A-1-1-*-2 |
| k0406341100 |
13 |
2018年5月2日(水) 1・2時限(3年)
|
高齢者保健
|
奥田昌之 |
第3講義室 |
A-5-1-*-4,B-1-4-*-5,B-1-8-*-2,B-1-8-*-3,B-1-7-*-3,F-2-15-*-3 |
| k0406341400 |
14 |
2018年5月2日(水) 3・4時限(3年)
|
医療保険制度
|
長谷亮佑 |
第3講義室 |
B-1-8-*-2,B-1-8-*-1 |
| k0406341700 |
15 |
2018年5月8日(火) 1・2時限(3年)
|
医用統計
|
浅井義之, 安部武志 |
第3講義室 |
|
| k0406341800 |
16 |
2018年5月8日(火) 3・4時限(3年)
|
医用統計
|
早野崇英 |
第3講義室 |
|
試験
| 項目 |
年月日曜日時限 |
内容 |
担当者 |
場所 |
コアカリ番号 |
|
2018年5月14日(月) 1・2時限(3年)
|
試験 |
田邉剛 |
第3講義室 |
|
2.テキスト
| 必要度 |
書名 |
著者・監修者・訳者 |
出版社 |
出版年 |
本体価格 |
| 2 |
公衆衛生がみえる |
岡庭 豊 他編 |
メディックスメディア |
2018 |
3600 |
| 3 |
厚生労働白書 |
厚生労働省 監修 |
ぎょうせい |
毎年刊行 |
2980 |
| 3 |
国民衛生の動向 |
月刊『厚生の指標』臨時増刊 |
厚生統計協会 |
毎年10月刊行 |
1600 |
| 3 |
公衆衛生マニュアル |
柳川洋 他編 |
南山堂 |
毎年刊行 |
5775 |
| 3 |
母子保健マニュアル(改訂7版) |
高野陽, 柳川洋 編 |
南山堂 |
2010 |
5040 |
| 3 |
精神保健マニュアル(第4版) |
吉川武彦 著 |
南山堂 |
2012 |
4095 |
| 3 |
生活習慣病予防マニュアル(第4版) |
大野良之 編著 |
南山堂 |
2005 |
5040 |
| 3 |
産業保健マニュアル (第6版) |
森晃爾 編 |
南山堂 |
2013 |
7140 |
| 2 |
シンプル衛生公衆衛生学 |
辻一郎,小山洋 |
南江堂 |
毎年刊行 |
2520 |
| 3 |
NIM衛生・公衆衛生学 (第4版) |
和田攻 編 |
医学書院 |
1994 |
5565 |
| 3 |
TEXT公衆衛生・予防医学 <TEXTシリーズ> |
大野良之 編 |
南山堂 |
1996 |
9975 |
1 必携(授業に必ず持参するもの)
2 推奨(学習する際に読むことを強く勧めるもの)
3 参考(参考書として適切なもの)
3.教育方法等の特記事項
当ユニットは,コアカリキュラムだけでなく,医師国家試験出題基準に準拠して講義を行い,評価をします。不足部分は当該コースの他のユニットを参照にしてください。
評価方法
当ユニット最終日に,ユニット全内容についての筆記試験を行います。成績評価は,これらの試験による知識や技能の習得度と授業への参加態度を総合的に判断します。
注意点(再試等)
ユニット責任者の判断により,再試を行う場合がある。